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キリスト教とは

キリスト教のイロハ

キリスト教は、世界的に見れば信者数20億人を越える、世界最大の宗教です。ユダヤ教を母体として生まれ、イエス・キリストを神の子救い主と信じ、イエスが「父」と呼ばれた神を礼拝します。ユダヤ教の聖書である「旧約聖書」と、初代教会が使徒らの教えに基づいてまとめた「新約聖書」とからなる「聖書」を正典(信仰の規範となる文書)としています。 イエスを旧約聖書の告げるキリスト(「油そそがれた者」の意)と信じ、十字架で死なれたキリストの復活を信じた弟子たちの群れが、教会として歩み始めたときから、約二千年の歴史を刻んできました。

聖書の語る神は、天地万物の創造者で、命あるものに命を与え、人生を導く方、そして命を取り去られる方です。イエス・キリストは、その神が、人間を罪の現実から救い出してくださるためにこの世に遣わしてくださった神の独り子、「人となられた神」です。キリスト教はイエス・キリストを教祖とする宗教ではありません。ユダヤ教と旧約聖書の宗教を土台として、イエスを「我が主」と信じ、キリスト(メシア)と信じ、神と等しい方と信じる宗教です。天地万物の創造者でありキリストが「父」と呼ばれた神、人となられた神の「子」なる神キリスト、そしてキリストの霊として今も信じる者の中で働かれる「聖霊」なる神、この三様に言い表される神を「三位一体の神」と呼びます。

キリスト教の諸教派

キリスト教会は、ローマ・カトリック教会を中心とした「西方教会」と、ギリシア正教会、ロシア正教会などの「東方教会」とに大きく分けられます。いわゆるプロテスタント教会(福音主義教会)は、ローマ・カトリック教会から分かれた諸教派教会の総称です。西方教会(ローマ・カトリック、プロテスタント、英国国教会)も、東方教会(ギリシア正教会、ロシア正教会)も、父なる神、独り子なる神イエス・キリスト、聖霊なる神を「三位一体の神」として信じる基本的な点では、変わりありません。西方と東方に共通の基本信条として「ニケア信条(ニカイア・コンスタンティノポリス信条)」が認められていますが、プロテスタント教会の中には信条のような文書を否定するバプテスト派のような教派もあります。基本信条の一つである「使徒信条」は、西方教会(ローマ・カトリック、プロテスタント、英国国教会)で共通に告白されています。ローマ・カトリック教会は、中世ヨーロッパ社会を形成する力となりましたが、16世紀になって、マルチン・ルターが「免罪符」の問題で知られる神学論争を起こしたことを契機にして、宗教改革がヨーロッパ中で起こり、「プロテスタント」と総称される諸派教会が各地で生まれました。
 プロテスタント諸教会は、ドイツから北欧にかけて展開したルター派の教会(ルーテル教会)、スイスから展開した改革派の教会(長老派、会衆派、バプテスト派など)が二大潮流となりましたが、イギリスでは英国国教会(アングリカン、日本では「聖公会」)がローマ・カトリックとプロテスタントの中間を行く教会として発展しました。メソジスト教会は、英国国教会司祭ジョン・ウェスレイらによって18世紀に始められた「メソジスト運動」から生み出され、北米で最大の教派となるまで成長しました(ただし、現在のアメリカ合衆国では、南部バプテスト教会が最大教派です)

伝統的に、「三位一体の神」を信じるなど「ニケア信条」に言い表される教理を共有する教会を正統的なキリスト教会と呼び、キリスト教を名乗っていても「ニケア信条」の教理を共有しない教会を「異端」と呼んできました。必ずしも厳密な区分ではありませんが、一つの目安になる基準です。たとえば、「統一協会(世界基督教統一神霊協会)」や「エホバの証人塔聖書冊子協会(末日聖徒イエス・キリスト教会)」などは、キリスト教を名乗っていても正統的なキリスト教会とは異なる宗教です。

      更新:2007.6.23. by A.H..
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